自作キーボード用の日本語配列 (JIS配列) キーキャップ (2023年4月時点)
自分史上最強のテンキーを作ってしまった故にキーボード沼にズブってしまった。(1年ぶり5度目)
目指すゴール
- 75% (ファンクションキー必須)
- 日本語配列
- 多少丸みのあるキーキャップ (XDA とか MT3 とか KAT とか OSA とか)
- キーキャップの素材は PBT がいい
- Gateron G Pro 2.0 Silver など軽めのリニア
- (できれば Bluetooth 対応)
日本語配列のキーキャップは超レア
巷に出回っているキーキャップはほぼもれなく US 配列。並び替えれば良いと甘く見ていたがそうではなかった。
- 白色: US 配列のキーが流用できる
- 青色: ISO 配列のキーが流用できる (無いことはない)
- 赤色: JIS 配列固有のキー (ほとんど存在しない)
日本語配列を使う理由は
- 同僚のラップトップなど身近な外部環境と自分の環境で配列を統一したい
(数字 + Shift や 右側 の記号キーが日本語配列である) - 変換・無変換キーで IME 切り替えをしたい
- Enter は大きい方がいい
であるから、記号で印字が合わない US 配列の流用はまったくダメなのだ。
日本語配列キーキャップ一覧
同じ悩みにぶつかってまとめられた素晴らしい記事があった。少し古くなっているので、偉大な先人に敬意を評して同形式で自身が調べた 2023年4月時点での情報をまとめていく。
(2023年4月4日追記: 価格を追加。為替は EUR 143 / USD 132 として計算)
EPBT Simple JA R2
https://candykeys.com/product/epbt-simple-ja
- 汎用品
- Cherry プロファイル
- ABS 素材
- 昇華型印刷
- Base Kit: EUR 110 + JIS/ISO Kit: EUR 18 + (Space Kit: EUR 13) でしめて EUR 141
すなわち 20,163 円
基本キットと JIS キットを買っていくスタイル。
GMK JIS
https://mykeyboard.eu/catalogue/gmk-jis-base_5211/
Pre-order で ETA が Tentative: Q1 2023 となっているが疑わしい。
Keychron Q1 JIS配列用OEM Dye-Sub PBTキーキャップセット
https://superkopek.jp/products/keychron-q1-jis-dyesubpbt-keycaps
- Keychron Q1 用
- OEM プロファイル
- PBT 素材
- 昇華型印刷
- 5,500 円
Keychron K8 PRO JISレイアウト用キーキャップセット
https://superkopek.jp/collections/keycaps/products/keychron-k8projis-keycaps
- Keychron K8 用
- OSA プロファイル
- ABS 素材
- レーザー印刷
- 2,970 円
Majestouch 交換用キーキャップセット 日本語108キー・カタカナあり・レトロベーシックキーキャップ
https://www.amazon.co.jp/dp/B09XCNVRYD/
- OEM プロファイル
- ABS 素材
- レーザー印刷
- 3,980 円
KAM Soaring Skies
https://basekeys.jp/products/kam-soaring-skies?variant=41120547111100
- 汎用品
- KAM プロファイル
- PBT 素材
- 昇華型印刷
- TKL Base 13,500 円 + JIS 4,400 円 でしめて 17,900 円
CORSAIR PBT DOUBLE-SHOT 交換用カラーキーキャップセット
https://www.amazon.co.jp/dp/B08ZCRMN6F
- Corsair K100 ,K70 TKL, K65 mini 用
- プロファイル不明 (Cherry?)
- PBT 素材
- ダブルショット
- 4,091 円
HyperX プディングキートップ
https://www.amazon.co.jp/dp/B08CZD1VCF
METAL KEYBOARDS
https://metalkeyboards.no/store/p37/JIS_-_Japanese.html
- 汎用品
- 独自プロファイル (OEM に近いがトップに少し角度が付いている)
- アルミ製
- JIS: USD 295 + F Row: USD 69 + Japanese Space Rows: USD 59 + Arrow Keys: USD 18 + Minimal 75% Kit Variation 75A: USD 29
でしめて 62,040 円 (強烈)
受注生産で制作 6-10 週間 (JISはさらに 2週間) という本気仕様。
死んでいたキーキャップたち
MDA Future Suzuri
大本命だったが完全にタイミングを逃した (GB で 21年頃)。
KBD Fans では 「In Production」で 2023年5月生産 となっているので淡い期待のもと Waiting list に参加した。
https://kbdfans.com/products/mda-future-suzuri
- 汎用品
- MDA プロファイル
- PBT 素材
- 昇華型印刷
- USD 135 すなわち 17,820 円
Acid Caps JP Gray on Black
https://salicylic-acid3.booth.pm/items/4450974
全く同じ悩みにぶち当たって業者に自主発注した猛者の方のものだが、2023年1月に記事が出て 4月既に完売。個人で MOQ クリアされた荒業なので再販は絶望的かな。
- 汎用品
- プロファイル不明
- PBT 素材
- 昇華型印刷
- 9,500 円
Drop + Matt3o /dev/tty MT3 Custom Keycap Set
https://drop.com/buy/drop-matt3o-devtty-custom-keycap-set?defaultSelectionIds=970755
色を除けば有力候補だったが、肝心の日本語キーキットが終売。
- 汎用品
- MT3 プロファイル
- PBT 素材
- 昇華型印刷
- Base kit: USD 89 + Nihon kit: USD 37 でしめて USD 126 すなわち 16,632 円
Majestouch 交換用カラーキーキャップセット 日本語108キー・かななし・ダークグレー
https://www.diatec.co.jp/shop/det.php?prod_c=3716
[JIS] Pulsar Basic Keycaps 108 Set
https://www.pulsar.gg/products/basic-keycaps-jis
- Pulsar 製キーボード用 (といってもかなりカスタムより)
- OEM プロファイル
- ABS 素材に見える (言及はされていない)
- USD 21.95 すなわち 2,897 円
ARCHISS PBT Full Keycap Set
https://archisite.co.jp/products/archiss/kbp/eol/pbt-full-keycap-set/
- ARCHISS ProgresTouch Retro 用
- プロファイル不明 (ロープロファイルか?)
- PBT 素材
- レーザー印刷
完成品 75% 日本語配列キーボード一覧
75% で日本語配列のキーボードというのはよほど需要がないらしく、メカニカルに絞ると皆無に近い。その中でも FEKER 製「IK75」をベースにしたと思われるものが数点あるので列挙。
Keychron Q1 QMKカスタムメカニカルキーボード
https://www.keychron.com/products/keychron-q1-qmk-custom-mechanical-keyboard-japan-jis-layout
- アルミフレーム
- Gateron G Pro 赤軸 / 青軸 / 茶軸
- OEM プロファイル (PBT・昇華型印刷)
- ガスケットマウント
- 有線のみ (無線の Q1 Pro は US 配列のみ)
- 34,980 円 (米国直販では USD 199 すなわち 26,268 円)
打鍵感では本命のはずだがリニアだと赤軸縛りなのと、キーキャップのイタリックな印字が好みじゃない。おまけに日本価格が ¥34,980 と相当 (米国ストアでは $199)。赤軸がたまたま欠品していたし、キースイッチ & キーキャップ 総入れ替えを考えるとお安くないのでスキップ。
Keychron Q1 QMKカスタムメカニカルキーボード(日本JISレイアウト)
Keychron V1 QMK/VIA メカニカルキーボード
https://superkopek.jp/products/keychron-v1?variant=43837546856688
- 樹脂フレーム
- Keychron K Pro 赤軸 / 青軸 / 茶軸 (Gateron とどう違うんだろう)
- OSA プロファイル (ABS・レーザー印刷)
- ガスケットなし
- 有線のみ
- 17,930 円
V1 は本来 PBT キーキャップだが、日本語配列に限っては K8 用を流用されているので ABS 素材になることを留意されたい (上に記載の K8 Pro 用キーキャップセットと同一)。
程よいバランスだが、半透明樹脂というのは好きじゃないし、赤軸がついちゃってるのも悩ましいなー。
プリンストン UP-MKGA75
https://www.princeton.co.jp/news/2023/02/202302141100.html
- 樹脂フレーム
- Gateron Pro Silver
- プロファイル不明 (PBT・昇華型印刷)
- ガスケットマウント
- 有線 + 2.4 GHz ドングル (Bluetooth は非対応)
- 20,464 円 (超超早割 20% OFF)
ちょうど Keychron Q1 と V1 の間の子のような商品が CAMPFIRE に上がっていた。無駄に光るしキーキャップもゲーミングな感じで全然好みじゃないが、銀軸とガスケットが入っている。キーキャップはどうせ変えるしライトは消せるので即 BUY。
製造は AJAZZ と書いてあるが品質は届いてからのお楽しみ。しかし中華は同じシャーシが色んな名前で出てくるから本家がわからん。見た感じどう見ても FEKER と一緒だが、FEKER もただの一バリエーションなのかもしれない。
おわりに
結局 Keychron Q1 に近い怪しいキックスターターからキーキャップ総入れ替えという方向で落ち着いた。キーキャップは EPBT Simple JA R2 と Keychron K8 PRO JIS をとにかく在庫のあるうちに確保。本命の黒は MDA Future Suzuri 再生産を祈る。。。
上に書かなかったが Keychron K2/K3 も一応 メカニカル & 75% & JIS を満たしている。K3 は JIS/US ともに保有している。難点はカーソルキーで、変則配置なのだ。よく使うキーだけにここは妥協できない。(むしろ 右 Shift を無くしてでも上キー重視で)